鼻ツン闘病記6:いざ、神経科へ!と、その前に…

ライトイングハワイ てんかん闘病記

■ドクターのオフィスに夫も呼ばれた理由は?

ホームドクター、T先生の診断が終わり、オフィスに移動します。そのとき、待合室の夫も一緒に来るように呼ばれました。

「目の前のギザギザはスコトーマ(Scotoma)と呼ばれる症状で、通常は偏頭痛の前触れとして起こるものです。ただし、偏頭痛は10代や20代の早い時期から発症していることが殆どで、今まで一度も偏頭痛が起こったことがない、しかも今回の3回の発作の後も、全くその兆候を見せなかったということが気になります。まずはCTスキャンを撮って、その後神経科の先生に会いに行ってください」とのこと。

事前に自身で検索したことと、殆ど一緒だったので、「やっぱり頭に腫瘍か血栓ができているんだな〜」と、急激にブルーな気持ちになりました。

先生が夫を事務所に呼び入れたということは、かなり症状が悪いということ? なんて。

でも、夫が呼ばれたのは全く違った理由だったんです。
T先生は夫のかかりつけ医でもあるので、お互い旧知の仲なのですが、いきなり夫に

「○○さん、うちのインターン達に、いつものアレを見せてあげてくれる?」と、ニヤリ。

「オーイ、君たち〜。面白いものを見せるからオフィスに来なさい!」と大声で、爽やかなインターンさん達を呼び入れるではありませんか。

実は私の夫はプロのマジシャンなのですが、どうやらインターンさん達に即席マジックショーをしてくれということらしいです。夫もポケットからトランプを取り出し、やる気満々の様子。

「なに〜、人がこんなに悩んでいるのに、君はトランプ持参で病院に来てたんか〜い!」

と、椅子から転げ落ちそうになりました。なんともはや。

インターンさん達は夫の手品に手を叩いて大喜び。不思議なトリックに目をぱちくりしたりして、可愛いな〜。先生も大ニコニコ顔で、気づけば私まで大きな笑顔になっていました。

そのとき、ハッと気付いたんです。

「先生は私の落ち込みを察知して、元気付けようとしてくれたんだ!」と。

先生の笑顔は、
「ほらほら、ポジティブに考えなさい。悩む必要はありませんよ!」と、雄弁に語りかけてくれているようでした。

医は仁術といいますが、T先生のこのさりげない優しさが、皆に愛され、ホノルルのベストドクターに何度も選ばれている所以なんだな〜と、しみじみ思ったわけです。

もともと単純でポジティブな私は、すっかり落ち込みも忘れ、これから続く脳の検査さえ、なんだか楽しみになってくるのでした。

これぞ、アロハ・スピリットですよね。
T先生にもインターンさん達にも、夫にも感謝、感謝です。

鼻ツン闘病記7へ続く)

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