鼻ツン闘病記60:ケトン食療法の仕組み解明

ライトニングハワイ、ハワイ暮らしと大人のてんかん闘病記

新てんかん治療薬開発の足がかりにも

アトキンスダイエットを思い出した!

岡山大学の研究グループが、既存の治療薬が効かないてんかん患者に、「ケトン食療法」がなぜ有効なのかを解明し、3月20日に「Science(サイエンス)」誌に発表したそうです。

▪️関連情報/ 岡山大、てんかん患者向け「ケトン食療法」の仕組みを解明―新治療薬の開発に期待(財務新聞より)

てんかん患者の約3割は、既存の抗てんかん薬が効かず、発作をコントロールすることができません。薬の代わりに難治性てんかんの治療法として定着しているのが「ケトン食療法」と呼ばれる、食事療法です。

ケトン食療法は、糖質と炭水化物を減らし脂肪を増やした食事法です。脂肪が分解されるときに、体内で作られる「ケトン体」と呼ばれる物質が、てんかん発作防止に効果を発揮すると言われています。

今回岡山大学のグループが調べたのは、ケトン食事法による代謝の変化が、脳の電気活動にどう影響を与え、発作が抑えられるのかということだそうです。

研究の結果、脳内のグリア細胞(ニューロンの働きをサポートし、記憶や学習といった脳の重要な役割を支える細胞なんだって)から神経細胞へ乳酸を運ぶ代謝経路が脳内の電気活動に重要な役割をになっていて、この乳酸を運ぶ経路上で乳酸脱水素酵素(体内で糖がエネルギーに変わるときに働く酵素)を出さないようにすることにより、てんかんの原因となる脳内の異常な電気活動を抑えることができることがわかったんだそうです。

平たく言えば、てんかん発作を起こす要因となる酵素を出さないようにするため、糖を極力取らないようにしたほうがいいということなんですね。ふむふむ。だから、糖をエネルギーに変える代わりに、脂肪をエネルギーに変えるような食事法が有効なんだ、と。

にわか勉強でリサーチしたので、言葉足らずのところもあるかと思いますが、ご了承くださいね。

で、研究グループはさらに、この乳酸脱水素酵素を発生しないようにする化合物についても調べたんだって。その結果、小児の難治性てんかんの治療薬として最近承認された「スチリペントール」が乳酸脱水素酵素を抑えるのに有効であることが証明され、さらにそれを改良して、強力な抗てんかん薬を作る道筋がついた、と。

すごいぞ、岡山大学の研究グループのみなさん! 本当にありがとうございます。

ところで、ケトン体といえば! 10年ほど前にアトキンスダイエットって流行りましたよね! 私もさっそく取り入れて、8キロも体重を減らして喜んだわけですが(その後、すっかりリバウンドしたけどね!)、そのとき盛んに「ケトン体」という言葉が使われたものでした。

確か、アトキンスダイエットは、炭水化物や糖をとらないことにより、糖分の代わりに脂肪をエネルギー源として使い燃焼させるという仕組みでしたよね。

炭水化物をほとんど取らないと、体内でインスリンが作られず、血糖エネルギーがなくなるので、代わりに脂肪を燃焼した時に出るこの「ケトン体」をエネルギーとして使うため、体内の脂肪の量が減って痩せるという仕組みでした。

アトキンスダイエットではないけれど、私の夫は糖尿の気があるので、低糖質ダイエットをしています。同じく、極力炭水化物と糖質を控えて、血糖値を下げるように努めているわけで…

あら、思わぬところに共通点が。科学って面白いですね。理系は苦手だと思っていたけど、リサーチしてたらどんどん点と点が繋がって、頭がはっきりとしてきました。このあたり、自分なりにもうちょっと研究してみようっと♪

鼻ツン闘病記61へ続く)