イコライザー:映画レビュー

The Equalizer

邦題:イコライザー
Theater: DVD
★★★★(★5個が最高)

徹頭徹尾、デンゼル祭り!

先日レッドボックスで借りてきました。昨年9月に公開されたアメリカ映画で、日本でも10月に公開されているかと思います。

デンゼル・ワシントンと言えば、1990年〜2000年代には、黒人系イケメンの筆頭として大いに活躍、渋目の声と抑制の効いた感じで、悪役からロマンスの主人公まで幅広く活躍した俳優さんです。「マルコムX」や「リメンバー・タイタンズ(タイタンズを忘れない)」が好きだったな〜。

そのデンゼルも60歳。この映画では円熟した魅力を振りまいてくれています。もう最初から最後まで、デンゼル祭り。

ほら、役によってガラッと変わる役者さんもいれば、何を演じても「俺/ 私」が出てしまうタイプがあるじゃないですか。前者の代表はロバート・デ・ニーロとか故フィリップ・シーモア・ホフマンなど。日本人なら松山ケンイチさんとかかな?

で、後者には2通りあって、「俺イズム」が強く演技がいつも同じに見えてしまうタイプ(トム・クルーズ、キムタクなど…以下自粛)と、観客が独特の存在感を期待してしまうため、たとえ全然違う演技をしていても、「いよっ、待ってました!」と思われてしまうタイプ。

この「待ってました!」タイプの代表がデンゼル・ワシントンだと思うんですよね。彼が出ると、「あ〜もう安心!」、と(笑)。他にはジョニー・デップとか、日本なら先日お亡くなりになった高倉建さんなど。ね、「あ〜もう安心!」でしょ?

このイコライザー、1980年代のアメリカドラマ「ザ・シークレット・ハンター」のリメイクなんです。引退してひっそりと修道僧のようなシンプルな暮らしを送る初老のCIAエージェントが、悪を憎む心を封印しきれず、夜な夜なこっそりと世直し活動を行う…といった荒唐無稽なお話なんです。

だからこそのデンゼル・ワシントンですよ。彼が出ただけでリアリティが12倍増しになるもの。お昼はホームセンターで働き、夜はロシアンマフィアと死闘を繰り広げ、かつリアリティがあるなんて役、デンゼル以外には考えられません。

デンゼル・ワシントンって声も良いけど、動きに無駄がないんですよね。60歳だから、アクションに往年のスピードがないのは当たり前なんだけど、動きがシャープでキレがいいから、見ていて気持ちがいいのです。

年をとった後のハリソン・フォードやリアム・ニーソンのアクションが、ちょっぴり痛々しさを醸し出していたのに比べると、「デンゼルやるな」と思わせると同時に、「あ〜もう安心!」と。

優しそうなニコニコ顔をしながらも、目つきは時に猛禽のように鋭く、一番無駄のない手で急所を突いてくる初老の男。かっこよすぎでしょう。いや〜、徹頭徹尾、デンゼル祭りでした。

デンゼルが突出しすぎて、脇役がちと霞んでしまっていたので星4つ。でも、クロエ・モレッツの可愛さは輝いていました。