Get On Up:映画レビュー

Get On Up

邦題:ジェームス・ブラウン〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜
日本公開時期:2015年5月
Theater: DVDで鑑賞
★★★★★(★5個が最高)

サブカル気取りを吹き飛ばす骨太ぶり

劇場で見逃してしまった”Get On Up”(ゲット・オン・アップ=ゲロッパね)。ついに見ることができました。日本では今年の5月公開だそうですね。だから語り尽くしたいけど、今回はちょっぴり短めに。

その名の通り、ファンクの大御所、ゴッドファーザー・オブ・ソウルことジェームス・ブラウン(JB)の伝記映画です。実際、私が若いときに直接JBの洗礼を受けたわけじゃないんですけどね。

20代の頃、変にサブカル気取りだったことがあって、その時に「JBカッコイイ」って。で、会話の端々に挟んで、「わかってる私」を気取ったりしてたわけですよ。みうらじゅんさんとかの大ファンで。

夫も若いころJBにかぶれたクチで、もみあげを伸ばしてアフロをしていたという。で、しばらく携帯の着信音も”Living in America”でした。なので、2人とも気合を入れて、しっかり見ましたよ。

で見終わったわけですが…。いや〜やられました。骨太! はじめから終わりまで全力疾走! JBのコテコテさがずーっと続くのです。息もつけやしない。

このね、JBを演じるのが、Chadwick Boseman(チャドウィック・ボーズマン)がもう凄過ぎ。神がかってました。JBよりもすっきりした外観なんだけど、何かが乗り移ったとしか思えないそっくりぶりで、しゃべり方も瓜二つ。踊りも歌も俳優さんとは思えないほどのファンキーぶりでした。

ライフルぶっ放し事件からはじまって、子供時代からのJBの人生のハイライトをちょこっとずつ繋げて歌に乗せて紹介していく形式の映画なんですけどね。

JBの魅力もさることながら、敬虔なクリスチャンの家庭に生まれて、ゴスペルバンドで慰問した刑務所でJBに出会い、その才能に惚れ込んでずっと人生を共にするボビー・バードがね。もうすごい。表情の演技が繊細で、見ているこっちまでギューっと胸が苦しくなるような。

でもね、もう圧倒的なカリスマの前では、倫理とかそういうこととか、霞んじゃうんですね。JBのものすごいカリスマとボビーのJBの才能への熱望と愛が熱いタッグを組んで、グイグイと重機関車のように進んでいくわけですね。

みなさんぜひ見て欲しいですね、心からお勧めします。なんどもハラハラ苦しい思いをするけど、見終わった後の満足感がものすごいです。私のサブカル気取りなんて、2秒で吹っ飛ばされましたから。