ホームシックをこじらせた2人

米本土から2人の姪がやってくる

もう大ホームシックです。居ても立っても居られないそうです。もちろん私ではありません。こちらはもう中年ですし、ホームシックを乗り越える術は心得ております。

このホームシックで倒れそうになっているのは、夫の2人の姪なのです。3人姉妹のうち、長女と3女が、故郷ハワイへのどうしようもないほどのホームシック中なのです。

夫の妹一家は数年前、ハワイの高騰する物価、そしてそのわりに安い給料に見切りをつけ、コロラドに移住しました。その後、長女は結婚してサンディエゴへ。次女はコロラド在住ですが、3女も大学卒業後サンディエゴに移りました。

ハワイはとにかく不動産が高いので、義妹家族はハワイの家を売り、ハワイとは不動産価格が3倍以上違うため、コロラドの田舎に家を1軒とタウンハウスを1軒購入。一軒屋に家族が住み、タウンハウスを貸しに出しました。

さらに義妹はハワイと同じ医療職に付くことができ、お給料もハワイ時代より大きくアップ。暮らしはグンと楽になりました。義妹の夫は半リタイヤで、のんびり農園仕事を楽しんでいます。

上の姪は結婚して子どもが生まれてからは専業主婦です。それでもどうやらやっていけるそうです。常に2つの仕事を兼務し、働きに働いている私から見たら、ちょっと羨ましくも思えたりします。

ハワイに住んでいた頃より、家族の生活は劇的に豊かになったはずです。なのに、彼らはハワイが恋しくてたまらないと言います。

全てを手放し、メインランド(米本土)に移住したので、今更ハワイに戻るのは並大抵なことではありません。家の値段は高騰し続けているし、義妹はいくら医療職の有資格者といえど、ハワイで再就職すると、給料は激減してしまうでしょう。家だってグンと小さくなります。だからこそ、もう手に入らないハワイとして、ますますホームシックが強くなってしまうのかもしれません。

姪たちは、メインランドでもすんなりやっていけるタイプですが、ハワイの海、景色、食べ物、空気…そして人が、定期的にものすごく恋しくなるそうで、そうなると頭の中はハワイ一色になり、楽しかったあれやこれやを思い出してたまらなくなるんだそうです。

明日から2週間姪たちがやってきます。とりあえずハワイに来て、それから何をするか考えるのだそうです。

2人はフラダンサーでした。長女は某有名ルアウの花形ダンサーで、長い黒髪と大きな目がいかにもハワイ風でした。なのに、ハワイを離れると金髪に染めて、カントリーシンガー風の服装をし、どんどん雰囲気が変わっていきました。でも内面はちっとも変わらず、相変わらずハワイのロコガールのままなのですね。

ハワイに滞在し、友人たちとたくさん会い、海にいっぱいつかり、柔らかな風に吹かれ、好きなものをもりもり食べ、ハワイの人々の笑顔にたくさん触れたら、きっとホームシックは軽減されるはず。

そして、またメインランドに戻ってしっかり働き、根を張り、ハワイとニュートラルな状態で向き合える日が来るまで、辛くなったら何度でも故郷に帰ってきながら、ぼちぼちやっていけばいいんじゃないかな、と思うのです。

ハワイとメインランドは同国内。日本とアメリカよりも、ずっと近いのだから。