天才マジック少年あらわる!

舞台に立つと、燦然と輝くL君

Youtubeで昔のジャクソン5などを見ていると、もう磁石で引き寄せられるかのように、目がマイケル・ジャクソンのところにググーッと引っ張られるのですよ。なんでしょう、このカリスマ性は。同じように歌や踊りの上手い人はいると思うのですが、もう目が離せないような抗いがたい凄みがある人が天才なのだと思います。

天賦の才というものは、やはり厳然としてあるものですよね。

マイケルは特に、不世出の天才で、その突出ぶりにはものすごいものがあるわけですが。最近の日本では将棋の藤井君かな? ハワイ出身ではもちろん、ブルーノ・マーズですよね。あと、スポーツの世界にも、学問の世界にも、彼らのように天才と呼ばれる人々は存在しているわけです。

もちろん皆さん、大変な努力あってのことなのですが、努力の上での才能の伸びしろとカリスマ性が猛烈にすごいのが、天才と呼ばれる人々なのでしょう。

前置きが長くなりましたが、我が夫はマジシャンです。天才ではありませんが、かなり腕は良いかと思われます。その夫に9歳のお弟子さん、L君がいるのです。小さいながら、彼はものすごいカリスマの持ち主で、天才的なのです。

L君がはじめて、夫のマジック教室にやってきたのは6歳の時でした。大人の人々と一緒にクラスに参加した初日に、突如トランプを驚くほど正確なシェイプでパッと扇のように開いたんだそうです。

夫はその日かなり興奮していました。小さな男の子が、普通の人が何年もかかってマスターするトランプ技を、一瞬でものすごい正確さでやってのけたのですから。

L君は普段は子どもっぽく可愛い男の子なのですが、舞台に立つと驚くほど輝きます。7歳の時にはじめて、ハワイ・マジック・フェスティバルの舞台に立ったのですが、音響の不備があったにもかかわらず、落ち着き払って舞台をこなし、愛らしい魅力たっぷりの手品を披露して大喝采を浴びました。

クラスが終わった後も、夫は何かとL君をサポートし、一緒にテレビに出たり、個人指導を続けてきました。そのうちL君は自分でも様々なイベントなどで手品を披露するようになり、もはや「ちびっこプロフェッショナル」の体をなしてきました。

今年のハワイ・マジック・フェスティバルでは、なんと可愛い女の子のアシスタントをたずさえ、イリュージョンに挑戦しました。フェスティバル前には毎日のように我が家にやってきて、夫と猛練習を繰り広げました。その時も十分すごかったのですが、舞台に立った時の輝きときたら。

通常子どものマジシャンは、ドキドキしながら手元を見つつ間違えないように、間違えないようにと一つ一つトリックをこなしていく感じですよね。でもL君は、なんというのかな? 全体を大きく捉えていて、表情や動き、ちょっとした踊りまでが、何一つ不器用なところもなく、スーッとつながっているような感じなんですよ。

舞台上のL君はまさに磁石のような感じ。会場全員が固唾を飲んで、L君の動きを追い、最後は割れんばかりの拍手が鳴り響きました。その後、ラスベガスのコンベンションでマジックを披露しないかとの誘いもあったそうです。

L君のお父さんは、1人で彼を育てています。彼の才能を知り、惜しむことなくサポートし、とても協力的なのです。大変な才能がある子でも、親御さんがマジックに反対したりして、せっかくの才能が伸ばせないままになることも多々あるのですが、L君を信じて様々な可能性を試させてみる、お父さんの度量の大きさは、本当に素晴らしいなと思います。

L君はチェスや演劇も好きだそうです。今はマジックに夢中ですが、将来はもちろんどの道に進むかなんてわかりませんよね。でも、このまま行くと、将来はぜったい大物になるのではないかと思ったりしています。