ハワイで涙そうそう、夏川りみさんのライブ

オキナワンフェスティバル2日目は、夏川りみさんのライブ

ハワイのオキナワンフェスティバルで、夏川りみのライブ
昨日に引き続き、今日もオキナワンフェスティバルに行ってきました。今日の目的は、夏川りみさんのライブ。大好きなりみさんのライブパフォーマンスが、ここハワイで、しかも無料で見られるとは! 何日も前から指折り数えてこの日を待っていました。

生で聴いたりみさんの歌声の優しく美しいことときたら! そしてこのライブ中、心が洗われるような、すごく嬉しい体験をしたんです。それはおいおい説明させていただくとして、まずはランチから。

今朝は早めに会場入りし、友人夫妻が手伝っているアンダギー売り場を訪ねたものの、びっくりするほど長蛇の列で断念。昨日盆ダンス中に食べたので、まあ良しとしましょう。

ちょうどお昼時だったので、チャンプループレートを購入。そこで別の友人夫妻に声をかけられ、しばし歓談。懐かしい顔ぶれに心がゆるみます。

チャンプループレートには醤油ポークも入っていて、ボリュームも満点。甘辛のバランスがとても良く、レシピを知りたくなりました。夫はチキンプレート。これまたシンプル&素朴かつ家庭的で、ホッと落ち着く美味しさでした。オキナワンフェスティバルは食が充実しているのが良いですね。

今日は暑い日でしたが、木陰にはいるとスーッと涼しく爽やか。木陰でゆっくりランチを楽しみました。と、そこにラインが。

友人と友人のお母さんが到着したので、合流です。友人はハワイ生まれですが、お母さんは日本の福岡県の出身なんです。大のりみさんファンということで、一緒にコンサートを楽しむことに。

アメリカではあまり見ない光景かもしれないけれど…

待ち合わせ場所に行くと、友人がお母さんの車椅子を押しながらやってきました。友人のお母さんは、最近介護が必要となり、友人とご主人、弟がチームを組んで介護しています。

友人は体が小さく、車椅子を押すのが困難そうなので、私の夫が手伝いました。夫は長い間、義父と義母の介護をしてきたので、車椅子の扱いは大得意なのです。私も一緒に、段差を引っ張りあげたりするのを手伝いながら、色々と考えてしまいました。

今日はたくさんローカルの友人、知人にあったのですが、そのなかで、3人もお母さんの車椅子を押していたんです。私たちが一緒に盆ダンスを踊っていた頃は皆まだ若かったのだけど、15年近くも経つと、介護というものが現実味を帯びてくるんですよね。

私は、アメリカ人はあまり介護をしないもの、親と子はあくまで独立した個人であり、サポートはするものの、寸暇を惜しんで介護するということは稀なんだろうと、ずっと思っていました。

しかし、ハワイでは少々事情が違います。アジア系の家庭はもちろん、我が家の義母はポルトガル系ですが、いわゆるハワイのローカル家庭では、できる限り介護は家族でという傾向も強いのです。

クプナ(年配者)を大切にする土地柄

なぜ、ハワイのローカル家庭では、子どもが親を介護するケースが多いのでしょうか?

まずは、一番現実的な理由として、物価が高いということが挙げられます。ケアホームなどもあるのですが、素敵なところは目の玉が飛び出るほど高額で、富裕層のみがその特権にあずかれるという感じ。なので、ケアホームに入るとしても、できる限りはまず家族で介護してから…ということになります。

また、ハワイの文化では「クプナ(年配者)」をとても大切にするということもあります。これはハワイアンでも、アジア系でも同じ。若い世代はリスペクトをもってクプナに接し、とても優しいのです。

これは米本土とは随分違う、ハワイ独特のものだと思います。私がハワイを好きな理由の一つでもあります。

コンサートでクプナに席を譲ったら…

さて、いよいよコンサートが始まります。舞台を取り巻く様に、人、人、人。ハワイでのりみさんの人気ってすごいんです。

私たちはラッキーなことに、舞台の袖ではありますが、一番前の席を2つ確保することができました。友人のお母さんの車椅子を横に固定し、席には私と友人が座ります。夫は近くの木陰に場所を確保。

もう少しでコンサートが始まる…、というところで、目の前に私くらいの年齢の女性と、とても高齢の男性がやってきました。最初は親子かな? と思ったのですが、どうやら女性が一人で来ていた男性を案内している様子。

男性はキチンとした服装の品の良い方ですが、英語は苦手そう。足も痛そうです。席がないか探していますが、見つからないので、ゆっくりと地べたに座ろうとしているところ、声をかけて私の席に座ってもらうことにしました。

最初は遠慮されていたのですが、ホッとした様子で椅子に座られました。私はその女性と椅子の前の地べたに並んで座りました。その女性によると、年配の男性は日系ブラジル人で、夏川りみさんの歌を聴くためだけに、一人でブラジルからやって来られたとのこと。右も左もわからないハワイで、ようやっとたどり着いたコンサートだったそうです。なるほど、だからハワイの人々とちょっと違った感じだったのですね。

張り切ってクプナに席を譲ったところ、周りのみんなが詰めてくれて、かなり舞台の近くに三角座りでにじり寄ることができました。さあ、いよいよコンサートの始まりです。

りみさんが舞台に登場すると、パーっと癒しの空気が広がりました。本当に可愛らしくて美しく、なのにとても丁寧でハンブル(謙虚な感じ)です。

まず一曲目は「芭蕉布」です。盤石! 続いて「童神」、「月の美しゃ」と子守唄を2曲。ご存知安里屋ユンタ、島唄や同じくBOOMの宮沢さんから送られた曲「あしたの子守唄」と続き、もう胸はパンパンに一杯になっていたのですが、ここにきて「涙そうそう」で涙腺が決壊しました。

普段は人前で感情をあらわにするのは苦手なのですが、涙そうそうが始まった途端、もうとめどなく涙が出てきました。ふと気配を感じて隣をみると、さきほどブラジルからのクプナを案内してきた女性も大泣きしています。彼女が「あなたは誰を失くしたの?」と聞いてきたので、「父と祖母と従兄弟」であると話しました。彼女はお兄さんを亡くされたそうで、お互いに抱き合って号泣してしまいました。

なんだか初めて会った女性なのに、すっと話すことができて、お互いに涙を流してすっきり。その後、彼女は呼び出しがかかったので、お互いに”Nice Meeting You! (会えて良かったです)」と挨拶して、別れました。

その後は、島人の宝など、元気の出る歌が続き、会場の盛り上がりは最高に。指笛もあちこちで吹き鳴らされ、胸熱どころではありません。最後のアンコールは、これまた大好きな喜納昌吉の「花」で〆。これは父がよく聴いていた歌でした。

大盛り上がりのなか、振り返ると、あのブラジル人のクプナもいませんでした。「果たしてあの2人は現実の人物だったのか?」なんて、不思議な気持ちになったりして。

友人のお母さんも、とっても喜んでおられ、帰り道は夫が車椅子を押しながら、友人とりみさんの歌がいかに素敵だったかという話に終始しました。

なんだか、ハワイの良さと沖縄の良さがつながり、グワッと大きくて優しいものに包まれたような、素晴らしい癒しのひとときでした。あのブラジル人のおじいちゃんも、必死でハワイに来られた甲斐があったのではないでしょうか?

  • 楽園のあくみん

    初めてまして!私はフィギュアスケーターので高橋大輔さんのファンで、ハワイでのインタビューの様子が見たくてお邪魔しました(^^) 高橋さんの記事を読み終わって、 他の記事のタイトルに夏川りみさんの文字を見つけて嬉しくなり読ませていただきましたよ。
    とても良い記事でした。少しもらい泣きもしました。私は沖縄生まれ沖縄育ちのオキナワンです。夏川りみさんも大好き❤ ハワイでのオキナワンフェスティバルが大盛況な様子で、嬉しかったです。私の地元、沖縄でもハワイでの沖縄関係のイベントがテレビなどで紹介されますよ。こうして、高橋大輔さんの記事が縁で皆さんの他の記事に出会え、沖縄関係のイベントの様子まで知ることができました。これからも頑張って下さいね(^_^)

    • lightninghawaii

      楽園のあくみんさん、コメントどうもありがとうございます。高橋大輔さんは素晴らしいですね。今まではあまり詳しくはなかったのですが、人気の理由がわかりました。なお、インタビューの記事は、もうすぐMyハワイに本番のインタビューが掲載されますので、一度引っ込めさせていただきました。ごめんなさい。沖縄とハワイはとても人々の感じがよく似ていると思います。言葉は違っても、夏川りみさんのコンサートには感動している人がとても多かったですよ。今後ともどうぞよろしくお願いします。