ハワイの話題:平和を祈る献茶の儀

ライトニングハワイ、ハワイ暮らしと大人のてんかん闘病記

表千家の千宗員若宗匠がハワイで献茶式

戦後70周年と表千家同門会ハワイ支部60周年を記念して

知人に連れられ、今日は素晴らしい催しを見学させていただくことができました。

茶道の表千家同門会ハワイ支部の設立60周年と、終戦70周年を記念して、日本から表千家の千宗員若宗匠が、ハワイへ来られ、本派本願寺ハワイ別院で献茶の儀が行われたのです。

ハワイには多数の仏教寺院がありますが、パリ・ハイウェイ沿いの本派本願寺ハワイ別院は、外から見るとややインド風(?)の石造りで、講堂の内部は天井が高く非常に美しい建物です。

会場に着いてみると、講堂内には200名以上の人々が。その殆どがきっちりと美しく着物を着こなしておられるのが印象的でした。地元ハワイからだけではなく、日本や米本土からも多数来られていたようです。

来賓には、重枝豊英総領事夫妻や、東日本大震災時の「トモダチ作戦」でも知られる米海軍太平洋艦隊のギリアー副司令官夫妻、米日カウンシルのアイリーン井上氏などがずらり。

日本人でありながら、茶道や日本文化にまったく疎い私は、献茶というものが何を意味するのかすら分からなかったのですが、表千家では今までにパンチボウルや戦艦ミズーリの上で、お茶をたて平和を祈念してこられたそうなのです。

今回は千宗員若宗匠が来られましたが、パンチボウルではお祖父様の即中斎師(第13代目)が、戦艦ミズーリでは第14代目の千宗左宗匠がお茶を点てられ、今回の若宗匠で3代続いてハワイで献茶をされることになるとか。

読経の後、いよいよ献茶です。

まるで水を打ったように静まり返った会場で、千宗員若宗匠が炭、薄茶、濃茶とゆっくりとお茶を点てていくのですが、所作の美しいこと。会場の誰もが背筋を伸ばし、身じろぎもせず眺める中、お茶が仕上がるとそれぞれ仏壇の前に備えられました。

じっと献茶の様子を眺めていると、なんだか悠久の昔にタイムトリップしていくような気分になります。

「そうか、こういう形式で平和を祈念するという方法もあるんだな」と、なんだかとてつもなく大きくて凄みすら感じる日本文化の片鱗にちょこっと触れたような、厳かな気分を急に感じ、ブルブルっと身震いしてしまいました。

日本人でありながら、私はまだまだ知らないことが多すぎるな〜と、思わず首を竦めたくなったりして。この圧倒的な伝統美の前では、小手先の技は全く通用しないな、何にかはわからないけど、とりあえずもっと精進せねばと思った次第です。

いやあ、素晴らしいものを見せていただきました。感謝、感謝です。