ハワイのスーパー折り紙名人、スコット・マクリさん!

パールリッジの「博文堂オープニングイベント」にて

Hawaii Origami Clubの作品

ハワイに住んでいると、日本文化を思わぬ形で「再発見」することがよくあります。例えば盆ダンス(盆踊り)であったり、昔懐かしの食べ物であったり、新しいところではアニメがポップカルチャーとして認識されていたり。

伝統的な文化が昔のままに保存されていることに感激し、また日本通の人々が新しくハワイに持ち込む日本文化の思わぬアングルに驚いたり、感心したり。

今回再発見したのは、折り紙。そうです、カラフルな紙を山折りや谷折りにしながら、いろいろな形を作り上げていく日本のクラフトです。

博文堂のルーツは、プランテーション

昨日の午後、パールリッジセンターに新しくオープンした日本の文房具店「博文堂」のオープニングイベントを取材しました。博文堂とはハワイにある日本の本や文房具が揃うお店です。本店はワードビレッジにあり、可愛いキャラクターものなども揃うので、ハワイの人々にもとても人気があります。

博文堂の創業は1910年。日系移民が多く働いていたプランテーション農場にまで遡ります。労働者たちのため、陶器のうつわや市松人形などの日本製品を日本から輸入、販売するお店だったんです。その後経営者が変わり、1991年に日本出版貿易株式会社が買収。2012年にはワードビレッジのお店が誕生しました。

ハワイに住んでいても、日本の質の良い文房具や玩具などは欲しくなるもの。アザラシのぬいぐるみやキャラクターグッズを集めている私には、とても魅力的なお店です。

さて、博文堂のオープニングイベントに話を戻しましょう。

パールリッジのアップタウン(エヴァ側の建物)のセンターコートで行われたイベント。可愛いアルパカのキャラクターも登場し、地元のファミリーがいっぱいです。アニメ風メイクアップをしてくれるコーナーや、皆で折り紙を楽しむコーナーも。

そこで出会ったのが、折り紙名人のスコット・マクリさんなのです。

スコットさんの精緻な折り紙に驚愕!

Scott Macriさん

Ancient Dragon/ Folded by Scott Macri / Designed by Kamiya Satoshi

左:Kawasaki Rose/ Folded by Scott Macri/ Designed by Toshikazu Kawasaki 右:Honeycomb Tessellation/Folded by Scott Macri/ Designed by Kenneth Kawamura

会場に設けられた折り紙の展示台に近づくと、そこには見たこともないような生き生きとした折り紙作品の数々が並んでいました。ドラゴンだったり、サメだったり、花だったり。全てが立体的で今にも動き出しそうな折り紙もあれば、細かく正確に幾何学模様を打ち出したオブジェのような作品も。

す、すごい! クールすぎる!

私の知っている鶴や紙風船、やっこさんにだまし船などの折り紙とは、もう次元が違います。

驚愕していると、知的で優しそうな男性がやってきました。彼が折り紙作家のスコット・マクリさんだったのです。

スコットさんはいろいろな作品や設計図を見せてくれました。その精緻で発想が豊かなことときたら!

子どものクラフトというイメージがあった折り紙ですが、極めればここまで素晴らしい芸術になるのですね!

子どもたちも折り紙に熱中

スコットさんはハワイ折り紙クラブを主催しておられるそうです。毎月会員が集まって折り紙を楽しんだり、新作を発表したりと和やかな集まりだとか。常に10〜20人ぐらいの人々が参加しているそうですよ。

会場では、折り紙クラブの指導で、子どもたちが折り紙を楽しんでいました。皆とっても真剣。

できた作品は、スコットさんが作った大きな折り紙の絵に一緒に飾られ、博文堂のパールリッジ店に展示されるそうです。

小さな子から学生まで、皆が和気藹々と折り紙を折っているのを見て、なんだかとっても幸せな気分になりました。

もう少し時間ができたら、ぜひハワイ折り紙クラブに入りたいものです。今はハワイ短歌会の活動で精一杯だけど。

盆ダンスといい、短歌といい、折り紙といい、日本に住んでいるときは一顧だにしなかった日本の文化をハワイで再発見すると、なぜだかより素敵に思えてしまうから不思議なものです。そこにはハワイの人が見た、「憧れフィルター」がかかった日本があるからでしょうか?

なんだか面映ゆい気もするけれど、ハワイで再発見する自国の文化というのも良いものですね。