2015年 春の日本ふむふむ旅ー4(1日目2)

ライトニングハワイ

とり芝:最高の味とサービスに感激

でも、外国人の横暴許すまじ!

第3回より続き)
さて、ザ・プリンスパークタワー東京に無事チェックイン。お部屋で荷解きも済ませ、お風呂とシャワーも堪能し、いよいよ晩御飯です。初日で遅いので、同ホテル地下にある焼き鳥のお店「とり芝」へ。

清潔な白木のカウンターにぐるっと囲まれた中に調理場があり、焼き鳥が炭火で焼かれているのが見えます。焼き鳥担当の2人の調理人さんは、いかにもその道一筋といった、凛とした佇まい。着物の素敵な女性に案内され席へ。

場所柄でしょうかね〜。カウンターの周りは半数以上が外国の人々でした。日本に住んでいて少し片言がしゃべれる風の人も多いようです。隣はドイツ語で歓談中の女性3人組。左は韓国語の女の子2人組と中年男性。女の子たちはアイドルのように可愛く華があるので、芸能関係者でしょうか?

宿泊客用の焼き鳥のコースを頼みます。まずは突き出しと、ちょっとした小鉢の盛り合わせが登場。美味しいっ! 彩りもとても綺麗です。夫はこれだけで終わりかと思ったらしく、「あれ、ちょっと少ないんじゃない?」と心でつぶやいていたそうですが…

夫の杞憂はよそに、つくねや塩焼き、軟骨などが次々と運ばれてきます。さすが炭火焼! どれも外側はパリッとしていながらとてもジューシー。新しいお皿が運ばれてくるたびに、丁寧に説明があるし、おしぼりやお茶は頻繁に交換してくれるし、なんというサービスの良さ。

と、夫婦でしばし感動していたところ、なんだか不穏な空気が彼方から漂ってくるではないですか。どうやら酔っ払った外国人が、片言の日本語でなにか文句を言っているようですよ。さりげなく見てみると、あ、今日チェックインのときみた、オーストラリア英語のグループの人みたい。焼き鳥が熱いと文句をいっているみたいですね。だって、炭火焼だし、ちゃんとお姉さんも「熱いので気をつけてお召し上がりください」って言っているのにね。

マネージャー風の男性が英語で丁寧に説明しています。で、彼は落ち着いたのかな。「ホッ」としつつ、今度は鶏茶漬けなど楽しんでいたら、さっきの方角から「ガターン」と大音響が! なんと、先ほど文句を言っていた男性が、椅子を後ろにそらしすぎたのか、コケていました。足が2本宙に!

アワワワ…ひとごとながら、慌ててしまったのですが、さすが日本のサービス。マネージャーさんと着物の女性が駆けつけ、男性を助けています。でも、きっと気まずかったのかな? 外国人男性は怒る一方! どうやら椅子が壊れていると文句を言っている様子です。マネージャーさんは本当に平謝りといった感じで、まったく落ち度がないのに謝っています。悪いのは、外国人男性なのに。

私たちは見るのも悪いので鶏茶漬けに集中し、「わさび風味が鶏と合うね〜」などと話しながらも耳は密かにダンボ。男性の怒り声は大きくなる一方で、そのうち誰かが連絡したのか、ホテルの上層部の方と通訳の女性も登場。皆で謝っています。外国人の男性も引っ込みがつかなくなったんでしょうね。

私たちは、コースも終わったことだし、お勘定を済ませて帰ることにしました。帰り際に夫が日本語で「美味しかったです」と板前さんとマネージャーさんに言うと、「ありがとうございます。ぜひまたお越しください」と感じよく言ってくださいました。

その後ろで、件の男性は「訴えてやる!」と、息巻いていました。なんなんでしょうか? 日本にいるとサービスが良いのが当たり前なので、それに慣れて極度に横柄になってしまう外国人もいるのでしょうか? それにしてもあの横暴許すまじ! 訴えても絶対勝てまい。

ハワイではお店の人もよっぽどのことがないと謝らないし、そこまでお客が横暴になることもまずないと思います。あまりにも態度が悪いと、丁重に外につまみ出されることでしょう。日本の素晴らしいサービスは、世界に誇るべきものだけど、「最前線で働く人々にものすごくストレスが溜まっていなければ良いんだけれど」と、思うのでした。

私が日本で働いていた時も、クレーマー的な方によく遭遇しましたし、「悪くなくてもまず謝れ」と徹底的に教え込まれました。サービスは素晴らしいし、さらにチップ制度もない。外国人からしたら夢のような環境。王様気分になってしまう人もいるのでしょうね。

逆にハワイのカジュアルなサービス、さらにチップが取られるなんて許せん! と、息巻く日本人旅行者も非常に多いです。どちらもただ文化の違いというだけなんですけどね。だからよその国では、自分がまったく違う文化圏から来ていることを踏まえ、必要以上に横柄になるのは避けたいものですよね。自分が逆の立場だったらどうするかと考えて。

(2015年 春の日本ふむふむ旅ー5に続く)